宮嶋 望先生  平成24年9月14日

 

NPO法人共働学舎 副理事長


「共働学舎」代表 宮嶋真一郎の長男です。
東京に生まれ、自由学園を卒業、
アメリカ、ウイスコンシン州立大学で酪農学などを学ぶ。
1978年より新得共働学舎を設立、現在に至る。

 

 

■新得町から与えられた大きな可能性

 

放牧地の上から見渡す十勝平野、日高

山脈の山々を眺めながら「新得共働学舎」の牧場作りを始めて28年が経ちました。共働学舎の4番目の牧場として6人で始めたのが、現在は約60人がこの牧場で生活しています。多くの人は以前、「ひきこもり」「不登校児」「障害者」「非行少年」などと呼ばれ、悩みを抱えて遣って来ました。
しかし、今では名前やニックネームで呼ばれ、自分の頭で考え、自分で失敗をし、自分の汗を流して、皆の生活を成り立たせようと、自分で出来ることに取り組むという、ごく普通な生き方を愉しんでいます。
自由な気風でゆっくり生きる人、でも何か役目を見つけられる牧場生活は、難題はあってもどうにか解決しながら続けられています。


宮嶋代表夫妻の写真

■より多くの人が協力できる生活・生産体制

 

多くの方々に支えられることを「自立のための支援」と考えてきました。
自分達の力を集め、働くことで生活を成り立たせられるような、当たり前のことが出来るような生産手段を創り、どんな人にでも活動の可能性が見つけられるように随所に手仕事の場所を作ってきました。
一見、非効率的に見えますが、食べ物をつくる農場として、「生けるものが持つ生命力」というエネルギーを「効率的な機械」を使うことで劣化させてしまう事を防ぐ形となりました。その結果、自分達の生活を成り立たせるために生産しているチーズが、品質の面で世界のトップレベルに認められるようになりました。
「狭い門」から入り「厳しい道」を歩んでいたつもりでしたが、思わぬところからそれが「救いの道」に繋がる事を教えられたような気がします。


■マザー・テレサに言われたこと

 

「世界中で一番心が飢えているのは日本の子供達ですよ! あなたはその子供達のために共働学舎で働いているのでしょう!!」
10年以上前ですがマザーに直に言われたことです、彼女の実行を伴った祈りの生活に習い、今子供達が何を一番必要としているのか、どうしたらその心の飢えを癒せるのか、牧場作りをしながら考えてきました。悩みを持ちながらやってきた人達が、笑顔で食事に集まり、喧嘩しながらでも一緒に仕事をしている姿をみて、何かこの牧場に可能性があるように感じてきます。とてもありがたいことです。
何がそうさせているかを理解し、必要としている人々に発信していけるよう働きつづけたいと思っています。